【竹への想い】
竹は昔から様々な利用がされてきたと思いますが、流しそうめんもその利用の一つかと思います。
竹の種類は色々あります。孟宗竹・真竹・破竹等々十数種類有りますが、その中でも流しそうめんに使われるのは主に孟宗竹ではないでしょうか。
竹の中でも孟宗竹は特に大きく、竹が生えてる土質などの環境にもよりますが、高いもので30数メートル、幹の大きさも大きい物で20センチ近く有るものもあります。
竹は繁殖力が強く、放っておくと生息地域を果てしなく広げていきます。
なので竹の管理は常日頃からの手入れが必要になるのですが、高齢化などによる人手不足で、日本の各地に有る竹林は放置されたままになっているのが現状です。
竹は抗菌性や消臭性などの優れた特性を持つことが知られています。昔からおにぎりを竹皮で包んで持ち運んだり、お肉屋さんの包材として使われていたのは竹の抗菌性を利用した先人の知恵でした。
このような抗菌性が注目され、竹の抽出物を主成分とした抗菌剤の研究が進んでいるようです。
また、消臭性では野生の熊は狩りに出かける前に竹の葉を食べ、体臭や息の臭いを抑制し、相手に気づかれないようにしているとか。
竹を主食とするパンダの糞は無臭であるといった自然が教えてくれる竹が本来持っている消臭力があります。
他には竹の特性を利用したザルなどの工芸品にも多く利用されています。このように竹は私たち人間にとって、無くてはならない存在と言ってもいいでしょう。
そんな竹を「流しそうめん用の竹」として利用して頂き、ほんの微力ですが竹を守ることに繋がれば嬉しく思います。